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フィリピンでデザインの難しさを伝える方法

  • 2017/07/02/
  • ブログ
オルティガスのマネキン

サムネイルはオルティガスのメガモールにて発見した髪の毛を植物にされているマネキンです。特に意味はありません。

誰もが最初は素人デザイナー

デザイナーって聞くとなんか華やかでカッコいいイメージがありますよね。でも実のところ凄く細かい作業の連続だったりします。ウェブデザインを初めてやる人にとっての1番大きな問題は、カッコいいデザインというものはなんとなくわかるものの、どうやって自分でかっこいいデザインを作ったらいいのかがわからないという事です。そしてその問題を抱えているほとんどの人達がデザインは0から生み出すものであると勘違いしています。

そしてそれは弊社に入社したばかりの新人デザイナーにも当てはまります。

どうしたらデザインができるか

私は全て独学にてウェブデザインを学びました。特に学校に行って学ぶ必要性は感じませんでしたし、日本でウェブデザイナーとして働いていた時も特に教えてくれる人はいませんでしたが、困ったことはありませんでした。なぜなら既にカッコイイウェブサイトが多数公開されていたからです。参考にすべき作品は完成品として世の中に数えきれないほど存在しており、それを検証することで全ての知識を得ました。

具体的に私がやった事は、デザインがカッコ良かったり、動きが面白いと思ったウェブサイトをひたすらコピーすることです。最初のうちは1つコピーするのに凄く時間がかかりますが回数をこなすにつれ、どんどんスピードは上がっていきます。なぜならかっこいいデザインにはパターンがあるからです。大体かっこいいとされる余白、カラー、フォントサイズやフォントは同じな事に気付きます。この方法は確実にデザインの基礎が身につきますが技術習得に時間がかかるのが難点です。

そのため、フィリピン人スタッフに私がやった事をそのままやらせるのだと技術習得に時間がかかってしまいます。そこでデザインの基礎的な情報はコツコツと地道に教えていくしか無いのですが、まずはデザインの難しさ、デザインとは何かということを理解してもらい実際のカッコいいとされるデザインと新人が作っためちゃくちゃなデザインを比べてみせてどちらがカッコいいかを新人に聞いた時に僕のデザインが最高ですと言われないように教える必要性があります。

余談ですが、新人にこのような見比べをさせて見ると最初は必ず自分のデザインを選びますが、デザインの基礎を覚えた後は「あの時の僕はちょっとどうかしてました」と照れ笑いをみせてくれるようになります。私はこのリアクションを持ってデザインの基礎が身についたと判断します。

私の具体的なデザインの難しさを伝える方法

私がデザインの難しさとして最も伝えたい事はほんの少し余白や形が変わるだけでまったく別物になってしまう可能性があるということでした。これがわからなければなぜきちんとした余白をとらなければならないのか、なぜ、アラインが揃っていなければならないのかが理解できないからです。

そのために下記のような画像を使います。実際は私が手書きで説明するのですが、その手書きの元となっているのが下記の2枚の画像です。

これは私がよく行くマーケットの肉売り場の看板です。見ての通り牛と豚です。異論は認めません。誰がどう見ても牛と豚です。

この2つの画像をよく見るとほぼ同じオブジェクトで構成されている事に気付きます。ほぼ同じオブジェクトで余白の取り方やカラーによって牛と豚との違いを表現しているわけです。

このような画像をスタッフに見せ、どこが具体的に違うのかを聞くと当然違いを答える事ができます。そこで私から以下のような事を伝えます。

  • 目から鼻の距離が少し違うことで顔の印象がまったく違うものになる
  • 豚の色は白では無いが象徴的な色をアクセントとして使う事でそのものを彷彿とさせる事ができる
  • 牛の目の色が反転しているところがある。これによって他の部分にも模様がある事を想像させる事ができる
  • 耳の形が若干違う。これによって全体の印象が変わる

そうすると私の話した事には納得してくれるので、実際のデザインで余白やアクセントカラーや形状のディティールが足りない時なんかは「牛を作ろうとしているはずなののに豚になってしまっているよ」と伝える事でデザイナーは余白、カラー、形状をもう一度ちゃんと自然に見直してくれるようになるわけです。

まとめ

まずは教えて、やって見せて、やらせてみて、そしてまた教えるというプロセスは必ず必要ですがまずは重要な事を覚えてもらうために、いかにわかりやすくインパクトのある教え方ができるが肝だと思います。それによってそれ以降のスタッフの上達するスピードがまったく変わってきます。

そして今は素晴らしいデザイナーへと成長してくれました。もう牛を依頼して豚が出てくる事はありません。

以上、現場からお伝えしました。

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