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フィリピン経済について思うこと

  • 2017/05/17/
  • ブログ
philippines

経済的な観点で見るフィリピン。

そもそもフィリピンとは?

一口にフィリピンといっても色々なイメージがあると思いますので、まずは基本的な情報から整理していきます。

フィリピン

地理について

  • 国土面積:30万平方メートル
  • 島の数:7,107
  • 気候:熱帯雨林。季節は雨季(5~10月)乾期(11~4月)
  • 台風・地震・火山もあります

この情報を見ると気候以外は島国であること、台風・地震・火山があることなど、日本との共通点も見られます。しかし台風は日本の比では無いほどたくさん来ます。そして毎年のように甚大な被害がでています。また、インフラが整っていない事からすぐ洪水、停電などになりがちで、その辺は現地の人たちはそういうものだと諦めている様子です。

人口について

  • 1億人超
  • マレー系、スペイン系、中国系、先住少数民族など
  • 中央年齢は23歳(マレーシア26歳、インドネシア28歳、ベトナム29歳、タイ33歳)
  • 人口ボーナスは2050年ごろまで続く見込み(マレーシア2021年、インドネシア2024年、ベトナム20104年、タイ2015年)

フィリピン 人口の伸び

フィリピン 人口ピラミッド

人種についてはほとんどがマレー系だと思いますが、スペイン系、中国系も多いです。スタッフの中にも中国系が2名在籍しています。

宗教

  • カトリック(81%)
  • フィリピン独立教会系(8%)
  • プロテスタント(1%)
  • イスラム教(6%)
  • その他(4%)

宗教は圧倒的にキリスト教です。協会の近くにいるときは人々が十字をきるところをいたるところで見ることができます。

ろうそくに火を灯し祈る人々
祈る人々

言語

  • タガログ語
  • 英語(公用語)
  • ビザヤ語
  • セブアノ語
  • イロカノ語
  • 文字はアルファベット

タガログと英語以外の言語は地域ごとの訛りに近いものがあります。沖縄の訛のような独自の単語があるイメージです。

宗主国

  • スペイン(16正規半ば~19世紀末)
  • アメリカ(1898年~1946年)
  • 日本占領期(1942年~1945年)
  • 1946年アメリカより独立

今でもスペインの文化が色濃く残る地域があります。

ビガンの町並み
ビガンの町並み

首都

  • マニラ首都圏(National Capital Region)
  • 16市、1町で構成
  • 面積は東京都23区とほぼ同じ
  • 人口は約1190万人(全人口の12.8%)

マニラ
ちなみに弊社のオフィスはマニラのパシッグ市にあります。

政治・行政

  • アメリカ型の大統領制、任期6年、再選なし
  • 現在の大統領はロドリゴ・ドゥテルテ
  • 議会は上院・下院の2院生
  • 行政区分は81州、144市、1490町、42,028バランガイ

経済状況について

基本情報が揃ったところで本題の経済状況についてです。データをグラフにて掲載していきます。

  • 1人当たりのGDPは2,765ドル
  • 経済発展の歩みは遅い
  • 足元の経済は好調

GDPグラフ

消費が経済の7割超

実質GDP成長率の需要別寄与度

経済活動の半分はサービス業です

産業別シェア

地方別のGDPシェアではマニラに圧倒的

地方別GDPシェア

高い失業率

経済がマニラを中心に発展しているため、地域格差が大きく、田舎では仕事がないためマニラに職を求めて更に集まるという悪循環があります。しかしながらマニラであれば職が見つかるとも言えず、多くのフィリピン人が職を求めて海外へと渡り、海外就労者となります。それはGDPの1割にも相当します。

失業率は6%

  • 失業者の半分は15~24歳の若年層
  • 失業者の約7割は高卒以上、うち2割は大卒以上

日本では新卒であれば比較的就職が容易となってきていますが、フィリピンの場合は新卒無職がたくさんいます。また、若くてもいい職を見つけるのは困難なようです。一生懸命勉強しても就職先がないのはかわいそうですね。優秀な人材がどんどん海外に流れていってフィリピン経済の成長に影響がでるのではないかという懸念があります。しかし、経済は雇用が無くとも成長を続けています。

出国した海外就労者は約184万人

  • 海外就労者(ストック)は約450万人と推定されています

フィリピン経済についてのまとめ

失業率には企業の姿勢も大きく関わっており、フィリピンの法律で6ヶ月以上勤務を続けたものは必ず正社員としなければならないため、試用期間を6ヶ月と設定し社員の入れ替えを6ヶ月ごとに行う企業もあります。それによって社員にスキルや帰属意識が定着せず、サービスの低下につながります。日本的なサービスはフィリピンでは無理と言われていますが、私はそうは思っていません。日本的サービスをするための環境が整っていないのが1番の原因だと思っています。

実際、能力がある人間には外資企業が積極的にヘッドハンティングを行っており、優秀な人材を獲得するためにかなりの資金を投資しています。しかし、職を転々とするジョブホッパーが多いのも事実であり、ヘッドハンティングを行う外資に人を育てるスタンスの日系企業の人材が多く流れていて日系企業の人事担当で頭を抱えている方は多いことでしょう。

経済成長の数字もさることながら実際に3年前には日本人しかいなかった日本レストランに現在はたくさんのフィリピン人が列をなしているところを実際に見て、フィリピン人全体の所得が上がってきているのを実感しています。もちろん私がマニラに住んでいて他の地域の実情を見ていないからこういう事が言えるのかもしれませんが。。。。

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