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- 2018年 01月 19日
- ブログ
経済的な観点で見るフィリピン。
一口にフィリピンといっても色々なイメージがあると思いますので、まずは基本的な情報から整理していきます。
この情報を見ると気候以外は島国であること、台風・地震・火山があることなど、日本との共通点も見られます。しかし台風は日本の比では無いほどたくさん来ます。そして毎年のように甚大な被害がでています。また、インフラが整っていない事からすぐ洪水、停電などになりがちで、その辺は現地の人たちはそういうものだと諦めている様子です。
人種についてはほとんどがマレー系だと思いますが、スペイン系、中国系も多いです。スタッフの中にも中国系が2名在籍しています。
宗教は圧倒的にキリスト教です。協会の近くにいるときは人々が十字をきるところをいたるところで見ることができます。
タガログと英語以外の言語は地域ごとの訛りに近いものがあります。沖縄の訛のような独自の単語があるイメージです。
今でもスペインの文化が色濃く残る地域があります。
基本情報が揃ったところで本題の経済状況についてです。データをグラフにて掲載していきます。
経済がマニラを中心に発展しているため、地域格差が大きく、田舎では仕事がないためマニラに職を求めて更に集まるという悪循環があります。しかしながらマニラであれば職が見つかるとも言えず、多くのフィリピン人が職を求めて海外へと渡り、海外就労者となります。それはGDPの1割にも相当します。
日本では新卒であれば比較的就職が容易となってきていますが、フィリピンの場合は新卒無職がたくさんいます。また、若くてもいい職を見つけるのは困難なようです。一生懸命勉強しても就職先がないのはかわいそうですね。優秀な人材がどんどん海外に流れていってフィリピン経済の成長に影響がでるのではないかという懸念があります。しかし、経済は雇用が無くとも成長を続けています。
失業率には企業の姿勢も大きく関わっており、フィリピンの法律で6ヶ月以上勤務を続けたものは必ず正社員としなければならないため、試用期間を6ヶ月と設定し社員の入れ替えを6ヶ月ごとに行う企業もあります。それによって社員にスキルや帰属意識が定着せず、サービスの低下につながります。日本的なサービスはフィリピンでは無理と言われていますが、私はそうは思っていません。日本的サービスをするための環境が整っていないのが1番の原因だと思っています。
実際、能力がある人間には外資企業が積極的にヘッドハンティングを行っており、優秀な人材を獲得するためにかなりの資金を投資しています。しかし、職を転々とするジョブホッパーが多いのも事実であり、ヘッドハンティングを行う外資に人を育てるスタンスの日系企業の人材が多く流れていて日系企業の人事担当で頭を抱えている方は多いことでしょう。
経済成長の数字もさることながら実際に3年前には日本人しかいなかった日本レストランに現在はたくさんのフィリピン人が列をなしているところを実際に見て、フィリピン人全体の所得が上がってきているのを実感しています。もちろん私がマニラに住んでいて他の地域の実情を見ていないからこういう事が言えるのかもしれませんが。。。。